・動画広告収益を得たい
・総再生時間4,000時間の達成が難しい
こんな悩みはありませんか?
YouTubeで広告収入を受けるためには「公開されている長尺動画の過去 365 日間における総再生時間が 4,000 時間以上」という条件があります。
もう一つの条件の「チャンネル登録者数 1,000 人」が達成していれば、総再生時間4,000時間達成は簡単だという記事もありますが、YouTubeパートナープログラム(YPP)を目指している人の中には「チャンネル登録者数1,000人」達成より4,000時間達成の方が難しいという人もいますよね。
結論から言うと、総再生時間4,000時間達成するために必要なことは「最短で1本の人気動画を制作すること」です。なぜなら、1本の人気動画があると風呂敷理論で他の動画の再生回数も伸びますし、自分で制作した人気動画を分析する事で人気動画を更に増やすことができるからです。
人気動画とはインプレッションのクリック率が高く、視聴維持率が高い動画です。
この記事では、YouTubeの広告収入の条件の「公開されている長尺動画の過去 365 日間における総再生時間が 4,000 時間以上」に着目して、総再生時間4,000時間達成するために効果的なチャンネルの作り方を紹介します。まだチャンネルを開設したばかりの人にも参考になりますので、ぜひ最後まで読んでくださいね。
YouTube総再生時間4,000時間を達成するチャンネルの作り方
始めに4,000時間はどのくらいの時間になるか把握することが大切です。
1時間は60分なので、4000×60=240,000分になります。
平均視聴維持率50%の10分の動画を1本持っているチャンネルの場合、1回の再生で5分の再生時間になるので、48,000回視聴されれば総再生時間4,000時間達成できることになります。
同じ平均視聴維持率50%であっても動画の尺が6分の動画では、総再生時間4,000時間達成に必要な再生回数は80,000回視聴される必要があるため、平均視聴維持率がある程度確保できるのなら動画の尺は長い方が総再生時間4,000時間達成のためには有利です。
しかし、平均視聴維持率50%の10分の動画でも1日100回しか動画が再生されなかった場合はどうでしょうか。48,000回再生されるためには480日必要になってしまうため、過去365日間という条件を達成することができません。
過去365日間以内に総再生時間4,000時間を達成するためには、より短時間で再生回数を稼がなければならないことがわかりますよね。そのためには多くの視聴者の検索結果や関連動画に表示される必要があるため、インプレッションのクリック率を上げることが大切です。
ただし、上記はあくまで1本の動画で「過去365日間以内に総再生時間4,000時間を達成」させるための条件ですので、実際は公開している動画本数全体の総再生時間になるため、もっとハードルは低くなります。
しかし、平均視聴維持率50%の10分の動画が1本あれば総再生時間4,000時間は達成できるということを覚えておくと、YouTubeの運営を継続するモチベーションに繋がります。
それでは、具体的に4,000時間を達成するチャンネルの作り方を説明します。
- 動画の尺の長さを決める
- 動画の公開時間と頻度を決める
- インプレッションのクリック率を上げる
- 視聴維持率を上げる
それぞれの項目を詳しく説明します。
動画の尺の長さを決める
総再生時間を稼ぐためには動画の尺は長い方が有利です。しかし、動画の尺の長さは動画のジャンルによってある程度決まってしまいます。
例えば、「歌ってみた」、「弾いてみた」のような歌や楽器の「○○やってみた」系の動画は3分から5分以内の動画ですよね。逆にハウツー系や料理系は尺が15分を超える動画が多い傾向にあります。
動画のジャンルが決まっている場合は、同じジャンルの競合動画の尺の長さを参考にしましょう。
動画の尺の長さによる4,000時間達成までの再生回数は以下の通りです。
動画の尺の長さ | 動画再生回数 |
---|---|
3分 | 80,000回 |
5分 | 48,000回 |
8分 | 30,000回 |
10分 | 24,000回 |
15分 | 16,000回 |
20分 | 12,000回 |
30分 | 8,000回 |
60分 | 4,000回 |
上の表は実際に視聴者が再生した時間を表したものなので、視聴維持率が低い場合は更に多くの動画再生回数が必要になります。
この記事を書いている2024年2月の時点で、8分を超える動画にはミッドロール広告を挿入できる仕様しになっています。そのため、より多くの広告収入を得たい場合は動画の尺の長さが8分以上になるように調整しましょう。
もちろん、8分以上の動画であってもYouTubeStudioの設定で広告非表示に変更することは可能です。
動画の公開時間と頻度を決める
最短で自分のチャンネルに人気動画を作るためには、動画の公開時間と公開頻度を決める必要があります。なぜなら、動画をバズらせて人気動画にするためには、より多くの視聴者の目に留まる必要があるためです。
YouTubeStudioのアナリティクスで自分の動画の視聴者がYouTubeにアクセスしている時間を調べる事が出来ます。
一般的にYouTubeのアクセスが多いの時間帯は金曜、土曜、日曜の19:00から22:00だと言われています。チャンネル開設初期は情報が少ないためアナリティクスで視聴者がアクセスしている時間がわかりません。
公開した動画がYouTubeに認識されるまでに2時間ぐらいと想定し、土曜か日曜の17:00に公開して様子をみましょう。
また、動画の公開頻度は制作する動画の尺の長さを考慮する必要があります。あまりにも動画の尺の長さが短い場合、1本の人気動画では目標の総再生時間4,000時間達成までに時間がかかってしまいます。
初めはどのような動画が人気になるのかどうか検証を含めた動画制作が必要です。自分が持っている動画制作技術の質を下げない程度の間隔で動画を公開していきましょう。
下の表は公開頻度と動画を20本公開するまでの時間を表したものです。
公開頻度(日) | 毎日 | 週1回 | 2週1回 | 月1回 |
---|---|---|---|---|
達成月数 | 3週間 | 5か月 | 10ヵ月 | 1年8か月 |
チャンネル開設初期はYouTubeにどんなジャンルのチャンネルかどうか知ってもらうためには定期的に動画を公開することが大切です。
インプレッションのクリック率を上げる
当たり前ですが、総再生時間4,000時間を達成するためには、多くの視聴者に動画を見てもらう必要があります。
そのためには視聴者の検索結果や関連動画に表示される必要があり、更に視聴者に動画をクリックしてもらう必要があります。
インプレッション数やクリック率はYouTubeStudioのアナリティクスから確認することができます。
一般的にはクリック率は平均4%で、10%を超えるとクリック率が高い動画だと言われています。コンスタントに動画の公開を続けているのにインプレッション数がなかなか上がらない場合、原因は動画のSEO対策が十分ではない可能性が高いです。
YouTubeは動画の視聴維持率や高評価ボタンの他に、メタ情報を基に視聴者が検索するキーワードに対しておすすめできる動画を表示される仕組みを持っています。メタ情報は「タイトル」「動画説明欄」「タグ」「サムネイル」にキーワードを含める事が大切です。
インプレッション数がなかなか上がらない人は以下の記事も参考にしてくださいね。
インプレッション数が稼げているのにクリック率が低い場合は、視聴者が思わずクリックしたくなるようなサムネイルになっているかどうか確認しましょう。視聴者が1つのサムネイルを視界に入れる時間は長くて2秒と言われています。
YouTubeが自動で作成してくれるサムネイルでは、一緒に表示される他の多くの動画に埋もれてしまい、視聴者の目に入らないためクリック率が低い可能性が高いです。
クリック率が低い場合はサムネイルの見直しを検討しましょう。
視聴維持率を上げる
視聴維持率とは視聴者が動画をどれだけ継続して視聴したかを示す割合です。言い換えると「どれだけ視聴者のニーズに応えているか」の指標です。視聴維持率の高い動画はYouTubeからの評価が高まり、検索結果や関連動画に表示される確率が高まります。
また、総再生時間4,000時間を達成するためには動画の視聴維持率はとても重要です。なぜなら視聴維持率が低いと、どんなに再生回数を稼いでも再生時間が伸びないからです。
一般的に視聴維持率は平均40%前後と言われています。40%を下回っている動画は改善の必要があります。
動画の視聴維持率はYouTubeStudioで確認することができます。
動画が進むにつれて視聴者がだんだん離脱していくような曲線を描いている場合は問題ありませんが、動画開始30秒以内の離脱が多い場合は注意が必要です。なぜなら、再生時間が稼げないどころか、インプレッション数も下がるからです。動画の構成(台本)の見直しを検討します。
動画開始早々に離脱されてしまうことの対策を記事にまとめましたので、良かったら参考にしてくださいね。
まとめ
いかがでしたか。
総再生時間4,000時間を達成するためのチャンネルの作り方をまとめました。
総再生時間4,000時間達成するために必要なことは「最短で1本の人気動画を制作すること」です。
自身のチャンネルの中に人気動画を生み出すためには以下の4つが大切です。
- 動画の尺の長さを決める
- 動画の公開時間と頻度を決める
- インプレッションのクリック率を上げる
- 視聴維持率を上げる
しかし、一番大切なことは動画をコツコツ製作し続ける事です。公開している動画本数が増えることで、動画制作技術の向上も見込めますし、総再生時間やチャンネル登録者数も伸びていきます。
この記事があなたのYouTube運営に役に立つことを心から願います。