・動画が伸びなくて悩んでいる
・伸びていない動画は削除した方が良いの?
・伸びていない動画の判断基準ってなに?
こんな悩みはありませんか?
公開した動画の再生回数が伸びないと、チャンネルに悪影響を与えるのではないかと、動画を削除した方が良いか悩みますよね。確かにチャンネルのパフォーマンス向上のために削除した方が良い動画はあります。
結論から言うと、以下が当てはまる動画は削除した方が良いです。
- 再生回数の高い動画と全く異なるテーマの動画
- 視聴維持率が極端に低い動画
- 規約違反やガイドライン違反のリスクがある動画
- エンゲージメントが極端に低い動画
この記事では、動画が伸びていないか判断する基準と、伸びていない動画を削除するかどうかの基準について紹介します。
あなたのチャンネルで伸びていないと感じている動画が本当に伸びていないのか、これから伸びる可能性を秘めているのかどうか判断したいときも、ぜひこの記事を参考にしてくださいね。
伸びていない動画の判断基準
具体的な基準として、動画公開から1ヶ月以上経過しても再生回数が1,000回以下の動画は「伸びていない動画」と判断されることが一般的です。この基準はチャンネルの規模やジャンルによって多少異なるかもしれませんが、一般的な指標として以下の2点に注目することが重要です。
チャンネル登録者数に対する再生回数
YouTubeのアルゴリズムは、視聴者のエンゲージメントと満足度を重視して動画を推薦します。チャンネル登録者数に対する再生回数が低い場合、特に10%を切るとYouTubeからの評価が低くなります。
具体的には、チャンネル登録者数が1,000人いる場合、動画再生回数が100回以下です。
チャンネル登録をしてくれた視聴者のニーズに沿っていない動画の可能性が高いです。チャンネル登録者数に対して再生回数が少ないと、エンゲージメント率が低いと見なされます。YouTubeのアルゴリズムは、エンゲージメントの高い動画を優先して推薦するため、低いエンゲージメント率の動画は推奨されにくくなります。
トップページからの流入が少ない
YouTubeアナリティクスのトラフィックソースから、伸びない動画の特徴を把握することができます。注目する指標はトラフィックソースのブラウジング機能です。
YouTubeのホームページからのトラフィックが少ない場合、アルゴリズムによって推奨されていない可能性があります。
ブラウジング機能(ブラウズ機能)からのトラフィックの割合が低いと、動画が伸びていない可能性がありますが、具体的な割合はチャンネルやジャンルによって異なります。
判断するポイントは次の2つです。
チャンネルの平均と比較
チャンネル全体の平均ブラウジング機能からのトラフィックと比較して、その動画が著しく低い場合。
他のトラフィックソースと比較
検索結果や外部ソース、チャンネルページなど、他のトラフィックソースからの再生回数と比較し、ブラウジング機能からのトラフィックが極端に低い場合。
具体的にはチャンネル内の他の動画のブラウジング機能が平均20%以上の場合、10%以下の動画は問題があると判断できます。
しかし、チャンネル内の他の動画のブラウジング機能が平均50%以上の場合、30%以下でも問題があると判断できます。
伸びていない動画を削除するかどうかの判断基準
次に伸びていない動画を削除するか残すかどうかの判断基準を紹介します。
再生回数の高い動画と全く異なるテーマの動画
YouTubeを運営していると、チャンネル内に他の動画に比べて再生回数が高く、伸び続けている動画はありませんか?その動画は視聴者のニーズに応えている動画のため、YouTubeが多くの視聴者に拡散している状態です。
大抵の場合、1つの動画がバズると、その動画を呼び水に他の動画の再生回数も上がります。なぜなら、バズった動画を見に来てくれた視聴者が「他にも興味のある動画は無いかな」とチャンネル内の他の動画を確認するためです。
バズった動画と全く異なるテーマの動画は「風呂敷効果」の恩恵を受けることができないため、再生回数が伸びずYouTubeからの評価は上がりません。
むしろ、チャンネルの評価も悪くしている可能性しかないため、削除した方が良いです。
視聴維持率が極端に低い動画
視聴維持率が極端に低い動画を削除することは、YouTubeチャンネルの全体的なパフォーマンスを向上させるために重要な戦略です。
アルゴリズムによる評価の向上、視聴者体験の向上、ブランディングの一貫性保持、エンゲージメントの促進、そしてデータ分析のクリアさを実現することで、チャンネルの成長と成功を促進します。
視聴維持率はYouTubeのアルゴリズムで重要な指標です。視聴者が動画をどのくらいの割合で視聴したかを示し、高い視聴維持率は「視聴者がこの動画に満足している」とアルゴリズムに伝えます。
逆に、視聴者が動画の冒頭で離脱することが多い場合、視聴維持率が低いとアルゴリズムに悪影響を及ぼす可能性があります。また、平均視聴維持率が10%以下の動画は、視聴者にとって魅力がないと判断されることが多いです。
視聴維持率が低い場合、大抵は動画開始から10秒以内で離脱されているという結果があります。視聴維持率について、詳しく知りたい人は以下の記事も参考にしてみてくださいね。
規約違反やガイドライン違反のリスクがある動画
他人の著作物を無断で使用している動画や暴力的、差別的、または不適切なコンテンツを含む動画はYouTubeのアルゴリズムの評価を下げるだけではなく、YouTubeから違反警告を受けると、動画をアップロードできなくなる等のペナルティを受けるだけではなく、最悪の場合はチャンネル削除に繋がります。
大半の場合、ガイドライン違反のリスクがある動画はYouTubeアルゴリズムから評価されていないため、再生回数は少ないですが、まれに再生回数の多い動画の中にもガイドライン違反リスクのある動画が含まれます。
そのため、この記事の主旨とは外れていますが、ガイドライン違反のリスクがある動画は再生回数の多い少ないにかかわらず、動画を削除した方が良いです。
エンゲージメントが極端に低い動画
YouTubeのアルゴリズムは、視聴者のエンゲージメントを重要な指標として評価します。エンゲージメントとは、視聴者が動画に対して行うアクション(コメント、いいね、共有、チャンネル登録など)を指します。
これらのアクションは、視聴者が動画に関心を持ち、価値を見出していることを示すため、アルゴリズムにとっては有益なデータとなります。
具体なエンゲージメントが極端に低い動画の特徴は以下の通りです。
コメント数が少ない
視聴者がコメントを残さない動画は、議論や交流が促進されていない可能性があります。
いいねが少ない
いいねが少ない動画は、視聴者が動画に対して肯定的な反応を示していない可能性があります。
共有数が少ない
共有数が少ない動画は、視聴者が他の人と共有したいと感じていない可能性があります。
チャンネル登録者の増加が少ない
動画を視聴した後にチャンネル登録を行う視聴者が少ない場合、その動画が新規視聴者を引き付ける力が弱い可能性があります。
YouTubeのアルゴリズムは視聴者の行動データを重視します。コメントやいいねが少ないと、視聴者が動画に対して積極的に関与していないと判断され、アルゴリズムがその動画を他のユーザーに推奨しにくくなります。
チャンネル全体でエンゲージメントが低い動画が多いと、チャンネルのパフォーマンス指標が低下し、チャンネル全体の評価が下がる可能性があります。これにより、他の動画の推奨頻度や検索結果でのランクにも悪影響が及びます。
もちろん、コメントが多くても、アンチや否定的なコメントばかりの動画はチャンネル登録者の離脱や新規視聴者を不快にさせる可能性が高いので、削除した方が良いです。
上記4つの条件に当てはまらない場合は、再生回数が伸びていなくても削除する必要はないかもしれません。動画を改善することで再生回数が伸び始める可能性もあります。
一般的に再生回数が伸びない動画には5つの特徴があります。動画は削除しないけど、早く再生回数を伸ばしたいと思った人は次の記事を動画の改善に役立ててもらえれば、うれしいです。
伸びていない動画を削除するメリット
YouTubeアルゴリズムの評価改善
再生回数や視聴維持率の低い動画が少なくなると、チャンネル全体のパフォーマンス指標が向上します。これにより、YouTubeの推薦システムがチャンネルのコンテンツをより多くの視聴者に推薦しやすくなります。
この結果はYouTubeアナリティクスのトラフィックソースで確認できます。具体的にはブラウジング機能の割合が上がる傾向にあれば、視聴者のトップページに動画が表示されているということになります。結果的に動画のインプレッション数も増えるため、再生回数も伸びやすくなります。
チャンネルの専門性向上
伸びない動画を削除することで、残った動画は視聴者のニーズにあったテーマに絞られます。テーマは絞れば絞るほど競合チャンネルよりも専門性が高くなる傾向にあり、YouTubeからの評価されます。
視聴者からの評価向上
高品質な動画が中心になることで、新しい視聴者がチャンネルを訪れた際に良い第一印象を受けます。これが視聴時間の増加と登録者の増加につながります。
また、低品質または関連性の低い動画がなくなることで、視聴者が求めるコンテンツを見つけやすくなります。これは視聴者のエンゲージメントを高め、チャンネルのリピート率を向上させます。
動画を削除するデメリット
伸びているかいないかに関係なく、チャンネル内の動画を削除する場合は、メリットだけではなくデメリットもあります。
明らかに削除した方が良い動画は削除することによる恩恵の方が大きいですが、削除の決定は、以下で紹介するデメリットを理解し、代替手段や改善策を検討した上で行うことが重要です。
総再生回数と視聴時間の減少
削除された動画の再生回数がなくなるため、チャンネル全体の再生回数に影響を及ぼします。これは一部の視聴者にとってマイナスの印象を与える可能性があります。
また、再生回数だけではなく、総再生時間も減少します。削除対象の動画は伸びていないことが前提のため、影響は少ないかもしれませんが、YouTubeで広告収益を得るための条件の「過去365日の動画総再生時間4,000時間」の達成間近の人は注意が必要です。
コンテンツの消失
チャンネルの成長や変化を示す過去のコンテンツがなくなることで、チャンネルの進化を追っていた視聴者の体験が失われます。
そのため、特定の動画を気に入っていた視聴者や、新たに興味を持った視聴者がその動画を見られなくなるため、チャンネルに対するネガティブな印象を与える可能性があります。
SEO効果の損失
削除した動画が特定のキーワードで検索結果に表示されていた場合、そのSEO効果が失われます。もし、削除対象の動画の検索クエリがチャンネルのテーマと違ったキーワードだった場合は、新規の視聴者を呼び込む機会を失う可能性があります。
削除しようとしている動画のデメリットが大きいと感じた場合は、完全に削除する前に、動画を非公開または限定公開に設定し、その後のデータを観察することも一つの方法です。これにより、視聴者の反応やアルゴリズムの変化を確認できます。
まとめ
いかがでしたか。
YouTubeチャンネルの成長を目指す中で、伸びていない動画を削除するかどうかは大きな悩みの一つです。この記事では、削除のメリット・デメリット、判断基準をまとめました。
動画を削除する決定は慎重に行うべきです。削除することでチャンネルのパフォーマンスが向上する一方、SEO効果や視聴者のエンゲージメントデータの損失といったデメリットもあります。
YouTubeのガイドラインを違反している動画は別として、伸びていない動画を削除する前にデータを詳細に分析し、改善策を試みることが重要です。これにより、チャンネルの成長と成功に向けた最適な判断が下せるでしょう。
YouTubeチャンネルの運営は試行錯誤の連続です。効果的な戦略を見つけるために、データに基づいた判断を行い、視聴者にとって価値のあるコンテンツを提供し続けてください。