ガンプラ製作を趣味にしている人の中には、YouTubeで自分の作った作品を多くの人に紹介したい人もいますよね。また、ガンプラ製作費の補填のためにYouTubeで収益を得たい人も多いです。
しかし、これからYouTubeでガンプラのチャンネルを作っても「チャンネル登録者数は増えるかな？」、「収益化できるかな？」と不安になる人もいますよね。
結論から言うと、これからチャンネルを開設して収益化を目指すためには、いかにして海外の視聴者を取込めるかどうかが成功のカギになります。
国内向けにチャンネルを作っても収益化させることは可能ですが、大きく再生回数を稼ぐことは難しいです。なぜなら、国内のガンプラジャンルは成熟したジャンルだからです。
例えば、「合わせ目消し」や「後はめ加工」を検索した時に表示される動画は、大抵3～4年前の動画です。そして、再生回数も多いです。
しかし、海外向けのチャンネルを作成すれば、より収益化は容易になります。理由は次の４つです。
- 特化させやすいジャンルである
- 視覚だけで情報を伝えやすいジャンルである
- 新しいガンプラが発売され続けている
- 日本発の海外向けガンプラチャンネルが少ない
この記事では、これから収益化を目標にしてガンプラジャンルでYouTubeを始めようと思っている人に向けて、詳しく説明します。ぜひ最後まで読んでくださいね。
ガンプラジャンルで収益化がしやすい理由
ガンプラはYouTubeチャンネルを収益化させやすい条件が揃っています。それは、「コンテンツを特化させやすい」、「ネタが尽きない」、「ライバルが少ない」ことです。
この記事の冒頭でも紹介しましたが、ここでは収益化がしやすい理由を深掘りして説明します。
理由１：継続的な市場需要と商品の多様性
バンダイスピリッツが新しいガンプラを定期的に発売していることは、常に新しいコンテンツを提供できるという強みになります。
特に新商品のレビューや製作過程の動画は視聴者の関心を引きやすく、検索流入を増やす要因となります。
また、限定版や特別なシリーズのガンプラはコレクターや熱心なファンにとっても魅力的で、関連コンテンツの需要が高まるでしょう。
理由２：特化したコンテンツが作りやすい
ガンプラはテーマを絞った動画作りがしやすいジャンルです。製作工程、塗装技術、改造方法、道具の選び方など、特化したテーマを深掘りすることで、熱心なファン層を惹きつけることができます。
また、ガンプラ製作の難易度に応じて初心者から上級者まで幅広い層にアプローチできるため、視聴者層の拡大も期待できます。
理由３：海外向けチャンネルの競争が少ない
現在、ガンプラに特化した英語や多言語のチャンネルは数が限られており、海外の視聴者にとってはまだ十分な情報源がありません。
このギャップを埋める形で動画を発信することで、競争が少ない分野で優位に立つことが可能です。
特に海外市場では、初心者向けのガイドや日本文化への関心からガンプラへの興味を持つ人が増えており、成長性があります。
【ガンプラ】ジャンルで収益を得る方法
2025年1月時点、YouTubeで広告収益を得るための条件は「チャンネル登録者数1,000人以上」。「過去365日の総再生時間4,000時間以上」です。他にも条件はあるのですが、上記２つの条件の達成が困難です。
YouTubeで動画広告収益を得るために必要な時間は一般的に半年から1年かかると言われています。投稿する動画の本数だと40本から60本です。
これはYouTubeのアルゴリズムがどんなチャンネルなのか？どんな視聴者に紹介すれば良いかの情報を蓄えるためです。
仮に半年で40本の動画を投稿することを目標としたら、週に2回の動画を制作しなければならない計算になります。
ガンプラジャンルに限らず、YouTubeで収益化を目指す場合に大切なことは、視聴者が有益な情報を提供してくれると感じてもらえるチャンネルを運営することです。
そのため、チャンネル開設時にどのようなチャンネルで収益化を目指すのか、あらかじめ決めておく必要があります。
ここでは、特にガンプラジャンルを早期収益化させるためのチャンネル設計案を紹介します。
ターゲットを決める
ここで言うターゲットとはどのような視聴者に向けたコンテンツを制作するかということです。
ターゲット設定は、チャンネルの方向性を決定づける最も重要なステップです。ガンプラを求める層は多岐にわたり、初心者、上級者、コレクター、さらには親子で楽しむ層などが含まれます。
例えば、初心者向けに「簡単に作れる方法」を伝えるのか、上級者向けに「カスタマイズや塗装のテクニック」を教えるのかで、コンテンツの内容や編集スタイルが大きく変わります。
ターゲットが明確でないと、動画の内容が散漫になり、視聴者がチャンネルの魅力を感じにくくなります。一貫したターゲット設定は、視聴者の定着率を上げ、リピーターを増やすカギとなります。
記事の冒頭で海外向けのチャンネルが少ないと書きましたが、海外の視聴者をターゲットとしたチャンネルが少ないと言い換えることができます。
実はガンプラの海外出荷比率が近年50%に達しています。朝日新聞の記事によれば、2014年頃から本格的に海外展開を進め、出荷数に占める海外比率は5割に上ると報じられています。また、経済産業省の報告でも、ガンプラの年間販売額の約50%が海外市場からの収益であると記載されています。
韓国、香港、台湾が主要な輸出先です。その後、中国、アメリカ、タイなどへの輸出が増加し、輸出先が多様化しています。
ただし、中国のみをターゲットにすることはおすすめできません。なぜなら、基本的に中国ではYouTubeを見ることができないからです。大抵の国は第１外国後が英語なので、海外をターゲットにしようとした場合は英語が望ましいです。
コンテンツ戦略の設計
ターゲットに合わせた具体的なコンテンツの種類を設計することが必要です。
ガンプラ動画は視覚的に内容を伝えやすいジャンルであるため、英語が話せなくても外国人向けの動画を作成できます。より海外の視聴者の関心を惹くためにはテロップの工夫が有効です。
- 簡潔で分かりやすい英語テロップを入れる（例: “Cut here,” “Sand gently,” “Apply thin layers”）
- 工程ごとに色分けやアイコンを使い、視覚的な情報を強化
- 視聴者の理解を助けるアニメーションや矢印などのグラフィックを活用
ガンプラジャンルのメリットは「ハウツー系動画」と「エンタメ系動画」の両方を制作できることです。
ハウツー系は視聴者に「知識」や「スキル」を提供することを目的とし、具体的な技術や工程を丁寧に解説する戦略です。一般的な動画の長さは5分から10分で簡潔に視聴者が欲しい情報のみをまとめます。
- 初心者向け講座: ニッパーの使い方、パーツのゲート処理、簡単な塗装テクニックを解説
- プロの技術公開: 上級者向けにウェザリングやカスタム塗装の詳細な手順を紹介
- 道具レビュー: 初心者におすすめのツールや塗料をレビューし、アフィリエイトリンクを活用
また、エンタメ系は視聴者に「楽しさ」や「驚き」を提供することが目的で、ガンプラ製作そのものをエンターテイメントとして見せる戦略です。エンタメ系動画は多種多様な切り口があるため、動画の長さに決まりはありません。視聴者の集中力が切れないような動画構成が必要です。
- タイムラプス動画: 高速再生で製作工程を一気に見せ、最後に完成品をドラマチックに披露する
- チャレンジ企画: 制限時間内で作る、片手だけで製作するなど、ユニークな試みに挑戦
- 改造バトル: 視聴者の投票で選ばれた改造テーマに沿って製作し、結果を比較
両方のコンテンツをバランス良く投稿することで、視聴者の幅を広げることが可能です。
ショート動画を取り入れる
ショート動画を取り入れることは、視聴者の興味を引き、チャンネル登録者を増やすための強力な戦略です。
特にガンプラのように視覚的に魅力的なコンテンツは、ショート動画との相性が非常に良いため、積極的に活用すべきです。また、メインコンテンツとの連携を意識することで、視聴者を効果的に取り込むことが可能です。
ショート動画を取り入れる利点は次の４つです。
１つ目は高い拡散力があることです。YouTube Shortsは、通常の動画とは別のアルゴリズムでおすすめされます。これにより、チャンネル登録者以外の新規視聴者にもリーチしやすく、短期間で大量の視聴を獲得できます。
２つ目は視聴者の興味を引く導入として効果的だからです。短い時間で興味深いシーンや結果を見せることで、メインコンテンツへ誘導できます。例えば、ショート動画で完成したガンプラを見せ、詳細な製作工程は長尺動画で解説する形が効果的です。
３つ目はモバイルユーザーへのアプローチです。ショート動画は縦型フォーマットで、スマートフォンユーザーに適しています。若い世代やカジュアルな視聴者にアプローチしやすくなります。
最後に何より制作コストが安いことです。短時間で編集可能なため、リソースを節約しながら多くのコンテンツを作成できます。
次にショート動画の具体的な活用法を４つ紹介します。
1つ目は製作工程のハイライトです。
- ガンプラの組み立てや塗装工程の一部を高速再生で見せる
- 「Before & After」の形式で、完成品とそのプロセスを比較
2つ目は製作のコツを紹介することです。
- 短時間で簡単にできる「裏技」や「初心者向けのテクニック」を1つずつ紹介
3つ目は完成品の紹介をすることです。
- ガンプラを360度回転させたり、ジオラマと組み合わせて撮影したショート動画で視覚的なインパクトを与える
4つ目は視聴者参加型コンテンツです。
- ショート動画で「次回作るガンプラを選んでください！」と視聴者にアンケートを促し、メインコンテンツへ誘導させる
最初は週3～5本の投稿を目標に始め、チャンネルの成長やリソースに応じて調整するのが現実的で効果的です。視聴者の反応を見ながら、頻度を増やしたり内容を改善することで、チャンネルを効率的に成長させることができます。
海外向けチャンネル作成のポイント
ここまで記事を読んで、海外向けのガンプラチャンネルを作ろうと思った人に向けて海外向けチャンネルを作る時のポイントを紹介します。
ポイント１：ターゲット国・地域の設定
海外向けチャンネルを作る際、まずどの国や地域をターゲットにするかを明確にすることが重要です。国によって文化や好みが異なるため、視聴者がどのようなコンテンツに興味を持つのかをリサーチしましょう。
例えば、アメリカでは「初心者向けガンプラ製作」や「大型モデルのレビュー」が人気ですが、アジアでは「カスタムペイント」や「ガンプラ改造」が注目されることがあります。
- YouTubeでターゲット国のガンプラ関連動画を検索し、再生回数が多い動画の内容を分析
- SNS（Instagram、Redditなど）で、ターゲット国のユーザーがどんな投稿をしているか確認
- 現地の人気トレンドや文化（例: アメリカの「DIY」文化）を参考にする
ターゲットが決まれば、その地域に特化した内容や演出を作りやすくなります。
ポイント２：多言語対応
海外視聴者を獲得するためには、言語の壁を越える工夫が必要です。英語は必須ですが、ターゲット国の言語を取り入れるとさらに効果的です。
動画には英語字幕をつけることを基本とし、可能であれば自動翻訳機能を活用して複数言語の字幕を追加しましょう。字幕を付けると次のようなメリットがあります。
- 英語がわからない視聴者にも内容が伝わる
- 字幕がある動画は視聴時間が長くなる傾向があり、YouTubeのアルゴリズムにも有利
動画の冒頭に「English subtitles available」（英語字幕が利用可能です）と表示して視聴者に知らせましょう。
ポイント３：視覚重視のコンテンツ
ガンプラ動画は視覚的に訴える力が強いため、言葉に頼らずに映像だけで伝えることを意識しましょう。製作工程を見せる際は、手元をクローズアップしたり、必要な工具を明確に映すことで、言語を超えて視聴者に伝わります。
- カット編集を多用してテンポよく見せる
- 完成品を回転台で見せるなど、視覚的に魅力的な演出を加える
- 簡単な英語テキスト（例: “Cut here” や “Paint evenly”）を画面に表示
視覚で伝えられる部分を最大限活用することで、言語に関係なく視聴者に楽しんでもらえる動画を作れます。
ポイント４：ソーシャルメディア連携
YouTubeだけでなく、InstagramやTikTokなどのSNSも活用することで、視聴者層を広げることができます。
特にショート動画は、ガンプラの完成品や製作工程を見せるのに最適です。これらのSNSでの投稿がYouTubeへの誘導に繋がります。
- TikTokで製作のハイライトを投稿し、「フル動画はYouTubeで！」とリンクを誘導
- Instagramで完成品の写真や短い動画を投稿し、制作秘話を添える
大切なことはInstagramやTikTokのいずれかではなく、両方のSNSをバランスよく活用することです。
TikTokは多くの国で非常に有効なツールですが、ターゲットとする国の規制状況やユーザー層に応じて使い分ける必要があります。
TikTokは中国発のアプリであり、アメリカでは国家安全保障上の懸念から規制が強化されています。2025年1月19日、米連邦最高裁はTikTokの米国内での利用禁止につながる新法を合憲と判断し、同日、TikTokは米国内でのサービスを一時停止しました。
その後、トランプ次期大統領が規制の延期を表明し、サービスは再開されましたが、状況は依然として不安定です。
このような背景から、アメリカ市場をターゲットとする場合、TikTokを主要な宣伝手段とすることはリスクが伴います。
代替として、YouTube ShortsやInstagram Reelsなど、類似の短尺動画プラットフォームを活用することが推奨されます。
ポイント５：現地トレンドの取り入れ
ガンプラ動画を海外視聴者に届ける際、ターゲット国ごとのトレンドや文化的な関心を反映させることが重要です。
特にアジア地域はガンプラの主要輸出先であり、現地トレンドを取り入れることで視聴者との親和性を高められます。以下に具体的なポイントを説明します。
アメリカ・ヨーロッパ市場
アメリカでは「カスタム改造」や「リアル感のあるペイント」が人気テーマです。ヨーロッパではアート的なアプローチが注目されることがあります。
東南アジアのガンプラ人気
フィリピン、タイ、マレーシアなどの東南アジア諸国では、ガンプラは趣味として非常に人気があります。
これらの国ではアニメやキャラクター文化への関心が高く、ガンダムシリーズの知名度も高いため、現地のトレンドを取り入れた動画は視聴者の関心を引きやすいです。
タイではガンプラを神話的なキャラクターにカスタマイズする「カスタム文化」が流行しています。そのようなトレンドを紹介したり、動画で取り入れたりすることで視聴者に親しみを持ってもらえます。
中国・香港・台湾市場
中国語圏では、ガンダムシリーズやガンプラのコレクションが人気です。特に、独自の塗装技術や改造方法を紹介する動画が視聴される傾向があります。これに対応するため、動画内で中国語字幕を付けたり、人気の技術やテーマを取り上げたりすることが効果的です。
韓国の模型文化
韓国では精密な組み立てや塗装が重視されるため、高度な技術を扱った動画が人気です。韓国の視聴者にアピールするには、プロフェッショナルな仕上がりを見せる動画や、日本のガンプラ文化を紹介するコンテンツが有効です。
現地のYouTuberやインフルエンサーの動画を分析や、トレンドキーワードを調べ、関連するコンテンツを作成しましょう。視聴者が興味を持つテーマに寄り添うことで、動画がシェアされる可能性が高まります。
GUNPLA BUILDERS WORLD CUPの年代別優秀作品も各国のトレンドをリサーチする有効な手段です。
ポイント６：投稿頻度と時間の最適化
チャンネル開設初期にチャンネル登録者数を増やすためには投稿頻度と投稿時間の最適化が大切です。また、定期的な投稿スケジュールを守ることで視聴者の期待に応えられます。
YouTubeのアルゴリズムは、動画が公開された直後のエンゲージメント（視聴回数、クリック率、視聴維持率など）を重視します。決まった時間に投稿することで、視聴者が一斉に視聴するため、初動のパフォーマンスが向上します。
初動のエンゲージメントが高いと、YouTubeはその動画を「良質なコンテンツ」と判断し、検索結果やおすすめに表示される頻度が増加します。
また、投稿時間の最適化を図ることで視聴者やYouTubeアルゴリズムだけではなく、チャンネル運営側にもメリットがあります。それは、投稿後の分析がしやすくなるということです。
一定の時間に投稿することで、動画ごとのパフォーマンスを比較しやすくなります。投稿後の視聴データをもとに、どの時間帯が最も効果的かを把握でき、さらなる戦略の最適化が可能になります。
視聴者が最もアクティブな時間帯を分析し、計画的に投稿することで再生回数が伸びます。
ポイント７：動画制作前に台本を作成する
日本向けの動画と同じアプローチで制作すると、海外視聴者には動画の意図が伝わらない可能性があります。特に、言語や文化の違いを考慮せずに作られた動画は、視聴者の興味を引きにくいです。
そのため、動画制作前に台本を作成し、視聴者の視点を取り入れることで、内容の明確化と効率的な動画制作が可能になります。
具体的な手順は以下の通りです。
日本語でストーリーを作成
動画の目的や視聴者に伝えたい内容を明確にします。例えば、ガンプラの「後はめ加工」をテーマにする場合、どの手順を見せるのか、どんなポイントを強調するのかを決めます。
その次に日本語で具体的なストーリーやセリフを組み立てます。視聴者がどの段階で「なるほど！」と思うかを意識することが重要です。
文字起こしと翻訳の活用
動画撮影後、内容を文字起こしツールでテキスト化します。このデータをもとに、海外視聴者向けに最適化された表現を考えます。
ChatGPTや他の翻訳ツールを使用し、日本語の台本を自然で親しみやすい英語に翻訳します。この際、視聴者層（初心者向け、上級者向けなど）に合った言葉選びを行います。
ChatGPTを利用する時は、AIに役割を持たせることが大切です。例えば、「YouTube用の台本を作成してください。翻訳はガンプラ製作初心者が理解できる単語を使ってください」など、「ただ翻訳してください。」と指示するより自然な英会話になります。
読み上げソフトでナレーション作成
英会話ができない人は音声ソフトを活用しましょう。「音読さん」は日本語のサイトで生成した音声をダウンロードできます。2025年1月時点で動画説明欄にクレジットを入れることで、商用利用も可能です。
ただし、無料で使用できる文字数は5,000文字/月です。ナレーションのある動画を多く制作する場合は有料版を利用しましょう。
動画編集で台本と映像を調整
英語のナレーションをもとに、映像の長さや内容を微調整します。ナレーションと映像が一致することで、視聴者がスムーズに内容を理解できます。
必要に応じて、字幕やテロップを追加し、さらに視覚的に情報を補強します。
台本作成を通じて、視聴者が求める内容を明確に伝えることは、海外向けチャンネルの成功に不可欠です。このプロセスを丁寧に行うことで、視聴者の満足度を高め、YouTubeチャンネルの成長につなげることができます。
海外向けチャンネルのSEOとメタ情報の工夫
ガンプラ製作動画で海外の視聴者を獲得するためには、動画のメタ情報（タイトル、説明文、タグなど）を適切に設定し、ターゲットとなる国や言語に合った工夫を施すことが重要です。
以下に、海外の視聴者を意識したメタ情報の設定ポイントを具体的に説明します。
工夫１：動画タイトルの工夫
動画タイトルは、視聴者が最初に目にする情報であり、クリック率に直結します。また、YouTubeの検索アルゴリズムが動画を分類する際にも非常に重要な要素です。
具体的には次の３つがポイントです。
キーワードを含める
例えば、「Gunpla painting techniques for beginners」（初心者向けガンプラ塗装技術）など、ターゲット視聴者が検索しそうな言葉を含めます。
具体性を持たせる
「How to modify Gunpla parts for seamless assembly」（ガンプラパーツをスムーズに組み立てる方法）といった、視聴者の悩みや興味を解決する内容を伝えます。
簡潔で分かりやすい言葉を使用
タイトルは短く、60文字以内を目安にします。１つの動画にキーワードを詰め込むのは逆効果です。
タイトル例）
- “Advanced Gunpla Techniques: Reverse Assembly & Painting”
- “Top 5 Gunpla Tips for Beginners to Build Like a Pro”
工夫２：説明文（Description）の最適化
説明文は、視聴者に動画の内容を伝えるだけでなく、YouTubeの検索アルゴリズムに対して動画の関連性を示します。適切に書くことで検索順位が向上します。
具体的には次の４つがポイントです。
最初の2～3行に要点をまとめる
検索結果や動画ページのプレビューで表示されるため、重要な情報を先に書きます。
関連キーワードを自然に盛り込む
例えば、「Gunpla customization」「painting techniques」「seam line removal」など。
動画の内容を具体的に説明
視聴者が何を学べるか、どのような技術を解説しているかを明記します。
リンクやCTAを含める
「詳細はこちら」「他の動画もチェック」など、視聴者が次の行動を取りやすいよう誘導します。
工夫３：タグ（Tags）の設定
タグはYouTubeのアルゴリズムが動画の内容を理解し、適切な検索結果や関連動画に表示するために使われます。
近年のYouTubeアルゴリズムではタグの重要性は下がったと言われていますが、入れないよりは入れた方が良いです。なぜなら、YouTubeアルゴリズムが本当にタグを重要視していないなら、タグを入れる項目自体を削除するはずだからです。
タグには具体的なキーワードを設定しましょう。例えば、「Gunpla building」「model kit painting」「seam line removal」などです。
さらに広い範囲をカバーするキーワードも有効です。「hobby」「customization」「plastic models」などのガンプラを含めたプラモデルをタグに追加することで、ガンプラ以外の視聴者におすすめされる可能性が高まります。
また、海外の視聴者をターゲットにした場合、言語を考慮した設定が不可欠です。英語だけでなく、ターゲットに応じて他の言語（日本語、スペイン語など）のタグを追加することで、より多くの国へ動画を紹介することができます。
参考までですが、ガンダムは色々な呼ばれ方をしています。例えば、中国では「高達（ガオダ）」で、台湾では「鋼彈」です。
工夫４：サムネイル（Thumbnail）の工夫
サムネイルは視聴者の目を引き、クリックされるかどうかを左右する重要な要素です。実は海外向けチャンネルを開設する時に一番難しいのがサムネイルです。なぜなら、国によって人気のサムネイルが全く違うからです。
例えば、日本で人気のあるサムネイルは「文字は大きく」「文字数は少なく」「袋文字で目立たせる」と言われています。この手法は海外では全く通用しません。
ポイントはターゲットにした国の人気動画を分析し、どのようなサムネイルが人気かどうか調査することです。こればかりは正解は無いので、実際にターゲットにした国の動画を調査してください。
工夫５：字幕とテロップの活用
英語字幕や多言語字幕を提供することで、海外視聴者の理解を助け、視聴時間を伸ばすことができます。英語字幕を必ず付けましょう。海外視聴者の大半は英語を理解するため、視聴者層が広がります。
さらにYouTubeアルゴリズムも文字情報を拾うので、海外向けの動画だと認識してもらうことができます。
まとめ
ガンプラ製作を楽しむあなたが、YouTubeを通じてその魅力を世界に発信することは、単なる趣味の延長にとどまらず、新しい挑戦や可能性を広げる素晴らしい機会です。
この記事でご紹介した収益化のポイントや海外視聴者を意識した戦略を活用すれば、あなたのガンプラチャンネルが多くの人に愛される存在になるはずです。
最初は試行錯誤の連続かもしれませんが、焦らずに一歩ずつ進んでいきましょう。あなたの情熱やクリエイティビティは、必ず視聴者に伝わります。ぜひ、自分だけのスタイルを見つけて、楽しみながら成長していってください。
あなたのチャンネルが世界中のガンプラファンにとって新しいインスピレーションの源になることを願っています！
ガンプラとYouTubeという新しい旅路に、エールを送ります。さあ、あなたの第一歩を踏み出しましょう！