YouTubeで成功したい！誰もが憧れる夢ですが、華やかなイメージの裏側には、想像以上の努力と戦略が必要です。特に、競争の激しいレッドオーシャンジャンルで戦うのは、初心者にとって難易度が高いと言えます。
そのため、これからYouTubeを始めようと思っている人はライバルの少ない、ブルーオーシャンジャンルを探した方が良いと思う人も多いです。
しかし、YouTubeの動画広告での収益化を考えた場合、必ずしもブルーオーシャンジャンルが最適とは限りません。
結論から言うと、YouTubeのジャンル選びでブルーオーシャンジャンルは収益化できない可能性が高いです。なぜなら、視聴者からの需要が無い可能性が高く、YouTubeの収益化の条件を満たせないからです。
そこで今回は、YouTube初心者にとってブルーオーシャンジャンルが 必ずしも最適とは限らない理由を、3つのリスクと共に詳しく解説します。
これからYouTubeを始めるあなたにとって、成功への近道となる情報がきっと見つかるはずです。ぜひ最後まで読んでくださいね。
YouTubeにおけるブルーオーシャンの定義
YouTubeにおけるブルーオーシャンとは、競争が少なく、参入障壁が比較的低いジャンルを指します。具体的には、以下の特徴を持つジャンルがブルーオーシャンと考えられます。
参入が少ない
すでに多くのチャンネルが存在するジャンルと比べて、参入者が少ないジャンルです。簡単に言うと、ライバルが増えていかないということです。
競争が少ない
チャンネル同士の競争が少なく、比較的目立ちやすいため、視聴者の目に留まりやすく視聴してもらえる可能性が高い。
具体的なブルーオーシャンの例としては、以下のようなものが挙げられます。
- 新しい趣味や特技: まだ知名度が低い趣味や特技に関するジャンル。
- ニッチな分野: 特定の地域や層に特化したジャンル。
- 専門性の高い知識: 専門的な知識や技術が必要とされるジャンル。
ただし、これらのジャンルはあくまで一例であり、時代やトレンドによって変化する可能性があります。
ブルーオーシャンジャンルの3つのリスク
そもそもブルーオーシャンジャンルが存在するのか？
ブルーオーシャンジャンルの最大のリスクは、収益化可能なブルーオーシャンを探すことに時間がかかり過ぎてしまい、YouTubeを始めることができない事です。ブルーオーシャンジャンルに拘るあまり、動画制作ができなければ本末転倒です。
まず、そもそもYouTubeにブルーオーシャンジャンルが存在するのかどうか疑問を持つ人もいるでしょう。
確かに、レッドオーシャンと呼ばれる競争が激しいジャンルと比べて、参入者が少ないジャンルは存在します。しかし、必ずしもそれが収益化可能なブルーオーシャンであるとは限りません。
なぜなら、ブルーオーシャンジャンルは、以下の理由で必ずしも収益化に繋がるわけではありません。
市場規模が小さい
そもそも視聴者が少ないため、十分な広告収入を得ることが難しい可能性があります。
YouTubeで市場規模を調べるためには、実際にYouTubeで検索した時に上位表示されるチャンネルのチャンネル登録者数を確認してみましょう。チャンネル登録者数が1,000人未満の時は、そのジャンルに特化したチャンネルを作ってもYouTubeの動画広告の条件を満たすことはできません。
参入障壁が高い
専門知識や技術が必要とされる場合があり、初心者には難易度が高い場合があります。
言い換えると、専門知識や技術を持っているライバルと視聴者の奪い合いをする必要があるということです。
YouTube参入において、参入障壁が高いジャンルは、初心者にとって大きな壁となります。ここでは、具体的な例を挙げながら、その詳細を解説します。
1つ目はYMYLジャンルです。YMYLはYour Money or Your Lifeの略で、お金や健康のように人生を大きく左右させてしまうようなジャンルです。誤った情報発信は命に関わるリスクもあるため、高い倫理観と責任感が不可欠です。
2つ目は機材や設備が必要なジャンルです。例えば、映画制作は高性能なカメラや編集ソフト、撮影スタジオ等が必要とされ、映像制作に関する専門知識と技術が求められます。クオリティの高い作品を制作するためには、多額の初期投資が必要となります。
3つ目は審査やライセンスが必要なジャンルです。例えば、ドローン空撮を例にすると、ドローンには民間資格と国家資格があり、空撮場所によっては国土交通省への申請が必要になります。
収益化方法が確立されていない
広告単価が低かったり、収益化に繋がる具体的な方法が確立されていない場合があります。
YouTube動画広告のジャンルは、動画の内容、視聴者の属性、広告主の設定に基づいて自動的に決定されます。適切なジャンルに分類されることで、広告効果を高めることができます。そのため、動画投稿者は、自分の動画がどのようなジャンルに分類されるのかを意識して制作することが重要です。
新しいジャンルやニッチなジャンルは、視聴者も少なくYouTubeに情報が蓄積され辛いため、広告単価が低くなる可能性が高くなります。
視聴者ニーズを正確に把握できないリスク
ブルーオーシャンジャンルは、競争が少ないため、視聴者ニーズを正確に把握することが難しいというリスクがあります。
レッドオーシャンジャンルであれば、すでに多くの動画が存在するため、視聴者のニーズをある程度推測することができます。しかし、ブルーオーシャンジャンルでは、そもそも情報が少ないため、ターゲットとなる視聴者のニーズを正確に把握することが困難になります。
結果として、せっかく動画を作成しても、視聴者のニーズに合致せず、再生されないという事態に陥ってしまう可能性があります。
また、少ない視聴者のニーズに応えようとするあまり、動画の内容や方向性が定まらず、迷走してしまう可能性があります。
トレンドの変化に対応できないリスク
YouTubeは、常に新しいトレンドが生まれているプラットフォームです。ブルーオーシャンジャンルで成功を収めたとしても、そのジャンルがいつまでも人気が続くとは限りません。
もし、トレンドの変化に対応できずに動画の内容を更新できなかった場合、あっという間に視聴者を失ってしまう可能性があります。
レッドオーシャンジャンルであれば、常に新しい情報やトレンドが発信されているため、トレンドの変化に対応しやすくなります。
ブルーオーシャンジャンルのメリット
収益化を目的としたブルーオーシャンジャンルのリスクを3つ紹介しました。しかし、3つのリスクを踏まえた上でもブルーオーシャンジャンルを選んだ方が良い場合もあります。それは、ブルーオーシャンジャンルのパイオニアになれるということです。
ここでは、ブルーオーシャンジャンルを選ぶメリットを紹介します。
競争が少ない
ライバルが少ないため、以下のようなメリットがあります。
- チャンネルが目立ちやすく、視聴者に発見されやすい。
- 上位表示されやすく、多くの視聴者に動画を見てもらうことができる。
- 自分の個性を活かし、自由に動画制作を楽しむことができる。
ニッチなニーズに応えられる
市場が小さいため、視聴者との一体感が生まれやすいというメリットがあります。
具体的には以下のようなメリットがあります。
- まだ需要が顕在化していないニッチなニーズに応えられる。
- 熱狂的なファンを獲得しやすい。
- 社会貢献につながる可能性がある。
収益化方法が柔軟
YouTubeの動画広告での収益は微々たるものかもしれませんが、YouTubeには動画広告の他にも様々な収益を得る方法があります。
例えば、熱狂的なファンが多いチャンネルになれば、チャンネルメンバーシップ、スーパーチャット、グッズ販売など、自分に合った方法で収益化できます。
また、創造性を活かして、新しいビジネスモデルを構築できます。例えば、特定のスキルや知識を活かしたオンライン講座を開いたり、オリジナルグッズを販売することで、ファンとの繋がりを深め、収益化に繋げることもできます。
ブルーオーシャンジャンルを成功させるためのポイント
ブルーオーシャンジャンルであっても、決して成功できないわけではありません。むしろ、競争が激しいレッドオーシャンジャンルよりも、ブルーオーシャンジャンルの方が成功しやすい場合もあります。
ブルーオーシャンジャンルは、決して楽な道ではありません。しかし、しっかりと準備し、努力を続ければ、大きな成功を収めることができる可能性を秘めています。
重要なのは、自分の強みや興味に合わせて、適切な戦略を立てて実行することです。ここでは、ブルーオーシャンジャンルを成功させるためのポイントを3つ紹介します。
競合と協力する
YouTubeにおいて、競争相手と協力することは、一見矛盾しているように思えます。しかし、実は多くのメリットがあり、チャンネル運営を飛躍的に成長させる可能性を秘めているのです。競争相手と協力する主なメリットを3つご紹介します。
視聴者層の拡大とエンゲージメントの向上
競合チャンネルと協力することで、お互いの視聴者層を相互に紹介し合うことができ、一気に視聴者数を増やすことができます。また、共同企画やコラボ動画を制作することで、視聴者のエンゲージメントを高め、チャンネルへの関心を深めることができます。
情報共有と知識の獲得
競合チャンネルと情報交換を行うことで、動画制作に関するノウハウや、視聴者分析のデータなどを共有することができます。お互いの強みを活かし、より質の高い動画を制作することが可能になります。
コスト削減と効率化
動画制作やチャンネル運営にかかるコストを、共同で負担することで、個別に運営するよりも費用を抑えることができます。また、タスクを分担することで、作業効率を大幅に向上させることも可能です。
視聴者とのコミュニケーションを図る
YouTubeチャンネルの成功を収めるためには、質の高い動画を制作することはもちろん、視聴者とのコミュニケーションを図ることも非常に重要です。
視聴者とのコミュニケーションを通して、視聴者のニーズや興味関心を深く理解することができます。コメントやアンケート、ライブ配信などで視聴者の声に耳を傾けることで、より視聴者に刺さる動画制作に役立てることができます。
視聴者とのコミュニケーションは、チャンネルを活性化させる推進力となります。視聴者からのコメントや意見を動画制作に活かすことで、視聴者にとってより魅力的なチャンネルにすることができます。
また、視聴者同士の交流を促進することで、コミュニティが形成され、チャンネルへのエンゲージメントを高めることができます。
継続的に努力する
いきなり根性論のような言い方ですが、ブルーオーシャンジャンルは成功者の前例が無いことが多いです。そのため、YouTubeで一般的なチャンネル登録者数の増やし方などの戦略が通用するとは限りません。
YouTubeは視聴者の役に立つチャンネルを評価するという前提があります。
- 視聴者ニーズにあった動画内容
- 動画投稿頻度
- 動画投稿時間
- 動画の長さ
- 動画投稿orYouTubeライブの選択
他にもチャンネルを運営する戦略は沢山ありますが、一つずつ最適解を見つける必要があります。チャンネル登録者数が増えないからと早々に諦めてしまわず、時間をかけてチャンネルを育てましょう。
まとめ
いかがでしたか。
YouTubeのブルーオーシャンジャンルのリスクを3つ紹介しました。
- ブルーオーシャンを見つけること自体が困難
- 視聴者ニーズを正確に把握できないリスク
- トレンドの変化に対応できないリスク
残念ながら、ブルーオーシャンジャンルは、必ずしも初心者にとって最適な選択肢とは限りません。
初心者であれば、まずレッドオーシャンジャンルで経験を積み、視聴者層や動画制作のノウハウを身につけた方が良い場合もあります。
その後、自分の強みや興味に合わせて、ブルーオーシャンジャンルに挑戦してみるのも良いでしょう。重要なのは、自分の強みや興味、そして市場の状況を慎重に分析し、自分に合った戦略を選択することです。
焦らずに時間をかけて、自分に合ったジャンルを見つけることが、YouTubeで成功するための第一歩と言えるでしょう。
この記事があなたの役に立てば幸いです。
